マイフレンドフォーエバー
数日前から、左目の下辺りが時々ピクピクする。
こうしてブログを書いている今も定期的に動いている。
ネットで検索すると「眼瞼ミオキミア」という症状がヒットする。
目の疲れやストレスなどからくる症状で、病気というよりは生理現象に近いものらしい。
確かに仕事で毎日長時間パソコン画面を見るし、目は疲れているのかもしれない。
ブログなんか書いてないで目を休めろ!という話だが、今書きたい気分なので仕方ない。
パソコン、スマホはどうしたって毎日見るし、ある程度の目の疲れは仕方ないと思うが、問題はストレスである。
僕はどちらかというとあまりストレスが溜まらない方だと自覚しているが、恐らく無意識の内に溜まっているのだろう。
やっぱり仕事がつまらない(遠い目)
これがストレスの原因だろうか。
人生においては「何をやるか」よりも「誰とやるか」が重要であると思う。
例えば、嫌いな人と旅行に行くより、好きな人と近所の公園で喋る方が楽しいというのは明確であり、それが人生の全てではないかと思ったりする。
もちろんバンドもそう。
好きな人と一緒にやることが重要である。
ジャンルなんてのは結構どうでもよくて、こいつとやりたい!という気持ちを持ったもの同士が集まれば、それはもう最高のバンドであり、既にゴールしている状態なのだ。
kisekiのボーカル、シュンがバンドを立ち上げた時に、「この人たちとなら失敗してもいいと思えるメンバーを集めた」と話していた。
まさに、その精神である。
実際そう思ってもらえたのは嬉しいし、短い期間ではあるが、僕自身もそこに参加できたことが嬉しかった。
僕の個人的な都合もあり、サポートメンバーとしての参加ではあったが、サポートメンバーという意識はもちろんなかったし、曲作りにも積極的に参加をした。(つもり)
でも、最終的にはドラムを断念することになり、バンドを離れた。
期待に応えられなかったことが悔しくて、本当に申し訳なかった。
ちなみに辞めることを伝えた日、メンバーはみんな優しくて、特別慰めるわけでもなく、いつも通り楽しく飲みに行ってくれて、明日もあるのに朝まで一緒にバカ騒ぎしてくれた。(解散して1人になった時、それが逆に寂しくなるのだが)
悲しさと楽しさと寂しさと悔しさの混じったこの日のことは、たぶん忘れない。
恐らく死ぬ間際に走馬灯として流れるシーンであると思う。
その数ヶ月後、シュンは「マイフレンドフォーエバー」という曲を作ったと、僕に報告してくれた。
このマイフレンドフォーエバーという曲、分かる人もいるかもしれないが、僕が以前やっていた宇宙探検隊というバンドでも同じタイトルの曲がある。
当時シュンが所属していたTHE SNEEZEと、宇宙探検隊はよく一緒にライブをしていて、その頃からシュンは、マイフレンドフォーエバーいいねと言ってくれていた。
マイフレンドフォーエバーは、アルバムタイトルにもなるくらい宇宙探検隊にとっても大事な曲で、僕も大好きな曲だった。
その後、宇宙探検隊は解散。
その何年後かにTHE SNEEZEも解散。
THE SNEEZE解散後、シュンは僕を誘ってkisekiを立ち上げた。
そんな時を経て、kisekiは僕をテーマにした、マイフレンドフォーエバーという曲を作ってくれたのだ。
これからの人生で、誰かが自分のことを曲にしてくれるということは、たぶんないだろう。
レコーディング後、CD発売前に曲を聴かせてくれたのだが、初めて聴いた時は涙が止まらなかった。
そこから何度も再生した。
今でも、なんか落ち込んだりした時に聴く曲。
恐らくこの曲を世界で一番聴いているのは僕だと思う。
僕がバンドを続けられていたら、作られなかったであろう曲。
続けたかったけど、続けられなかったから存在するというのが複雑ではあるけど、いい曲がこの世に誕生したのだから、結果的には良かったのだと思う。
まだ聴いていない人がいたら、ぜひ聴いて欲しい。
僕のこととかは関係なく、いい曲なので。
というか、この曲が入っている2ndEP、4曲とも全部いい。
↓ここから買えるみたいなので、ぜひ。
目がピクピクする、仕事がつまんない、ということを書こうと思っただけなのに、いざ書き始めたら色々思い出して、全然書く予定のなかったことを書いてしまった。
ブログはこういうところが面白いのかもしれない。